政略結婚、しました。9



「愛理。お前はどうした…「お疲
れぇ〜!!じゃあね〜」」

―――紫歩のそんな声と同時に、
いつのまにか…
俺の後ろには、

紫歩の夫であり…
俺の義理の兄である
宏貴さんがいて。








「………紫樹。悪いな」

耳元でそうつぶやかれた。



―――それに反応する間もなく、
宏貴さんの手によって
つまみあげられ。








―バタン!!


玄関外に、
“放り出されて”いた―…。














…………………はっ!?