“そこ”に行くと案の定、 愛理が、いた―…。 「急にいなくなるんじゃねぇよ。 ……まじ、焦った」 「ご、ごめんなさい……」 潤んだ目で俺を見てくる愛理。 「話は、帰ったら聞くから。帰る ぞ」 そう言って腕を掴んでも、 立とうとすらしない愛理。 …………愛理…?