「紫樹!!」 ―バンッ!! ……と勢い良く 扉が開いたかと思うと、 焦ったような顔をした 愛理が、いて―……。 「愛…理……?どうした?」 「紫樹………」 ―――愛理の顔は真っ青で。 「愛理……?」 何があったのかと心配になって、 近づこうと、 イスから立ち上がると 「紫樹っ!!」 ―――勢い良く抱きつかれた。 え、ちょ、あ、愛理…?