「聞いてるの!?」

「聞いてますから、そんなキャン
キャン騒がないでくださいよ」

“犬みたいに”

その言葉は何とか、
声になる寸前で飲み込めた。



はぁ〜……危なかった…。


犬みたいなんて、
そんなこと言ったら、

余計悪化するだけだもんね…。






「だったら、近づかないでよ!!目
障りなの!!」

目障り…ね……。



…………あたしからしたら、

あなた方のぶりっこの方が、

じゅーぶんすぎるほど、
目障りなんですが…。
(心の中での文句だけだったら、
愛理は意外と毒舌)