「はぁ・・・」
愛は悩んでいた。
「何か最近京介君がちゃんと話してくれないな・・・」
京介君とは幼い頃から一緒にいた。
だから別に好きとかそんな事は無くただ兄妹代わりだと思ってた。
でもちゃんと話さなくなってから凄いさびしいと思うようになった。
これってそういう事なのかな・・・

「おい京介、ちょっと話がある」
「何すか、おやっさん」
「今日の午後に来る予定になってるんだがな、俺の親戚が離婚問題でゴタゴタしてるからしばらくの間預かってほしいと言ってきてな」
「へぇ~、どんな子っすか?」
「今15歳ぐらいだそうだ。どうやら高校には行ってないらしいからしばらくうちで働く事になるから仕事をしっかり教えてやってくれ」
「ウィッス、分かりました」
「これは愛やマサ達にはもう言ってあるから心配すんな」
「は~い、じゃあ先仕事場行ってますよ。」
「ヤバイ~!遅刻する~!」
愛のこの声は今や日常だ。

そして午後になった。
「すいません、元さんはいますか?」
40ぐらいの女性が訪ねてきた。
(あぁ、この人か)
「ちょっと待っててください、今呼んできますんで」
「おぅ 久しぶりだな!」
「ほんと久しぶり、忙しいのにこんなお願いしちゃってごめんね」
「従兄妹何だから気にすんな」
「じゃあこの子をよろしくね」
「任せろよ、京介!この子だ!しっかり仕事の面倒見てやれよ!」
「ウィッス」
(さぁどんな坊主だ)
そこにいたのは身長が150ぐらいで気が強そうな女の子だった。
(えっ!?女の子!?)
「おやっさん?これどういうことっすか?」
「あぁ?何がだ?」
「女の子なんて聞いてないっすよ?」
「あぁ言い忘れてたわ、まぁ宜しく頼むわ」
(マジかよ・・・)
そうして僕の忙しい日々は始まった