高校に入学して半年位経った、秋の朝。
私は、大好きな空を見上げ、携帯で空の写真を撮りながらトボトボと歩いて、
のんびり登校した。
「こら~!矢澤。お前だけだぞ!!席に着いてない奴!!
あと3分でチャイムが鳴るぞ~!!急げよ~!!遅刻になるぞ!!」
遅刻ギリギリで学校に到着した私に、先生が話し掛ける。
先生と授業以外で話すのはこれで2度目だった。
1度目は、私が廊下を走っていて先生にぶつかった時…。
あの時は、入学して3日・4日目位で、先生も私の存在すら知らなかった頃。
先生は、優しく微笑みながら
「大丈夫か?怪我なかったか?」
って心配してくれたね。ぶつかった方の私が悪かったのに。
