レンと約束した次の日、約束の時間よりも少し早めに駅についた。

レンが来たらなんて言おうとか、どんなことを話そうとか、鏡も何回も確認した。


そんなことをしていたら、遠くの改札口から出てくる、黒いスーツに綺麗に整えられた金髪の男の人が歩いてくるのが見えた。


それは紛れもないレンの姿だった。


こうやって見ると、多分180センチくらいはあるだろうか。


レンは以外と身長が高くて、細身な体をしていた。


こっちに向かって歩いてくるレンは、私に気が付くと右手をすっとあげた。