ちょうど、1年前ぐらいのことだった。

「金沢、じつは、俺、お前のこと好きなんだ。でもさお前って、麻風とつきあってるじゃん・・・・?」

それまでずっと友達だと思っていた人から急に告白されて、びっくりどころじゃなかった。







「いやあああああああああああああああああああ」

わたしが連れて行かれたのは、恐ろしいところだった。

叫び声なんて届かないような、暗くて、ジメジメして・・・・だれもいないようなところに、・・・・・

いたのは、数人の男たち、何が起こるかなんとなくわかった。

「やだああああああああ!優真くんっ・・・・・・・・」

もう、なんの悪夢かと思った。

あんなに怖い経験ははじめてだった・・・・

もちろん、優真くんには話さなかった。

でも・・・・

「これっ・・・・・・何?」

首元の無数のキスマーク。

優真くんは、誤解したと思う。

ちゃんと話そうと思った・・・・・

でもあの時のことをおもいだすと、うまく、言葉が発せなかった。