あのねっ、お姉ちゃん龍太郎に紹介したい人がいるのっ

そこから先は、終始和やかな雰囲気。

龍太郎、秋帆、雛菊の三人で談笑しつつ、賑やかなティータイムを過ごす。

体育会系の龍太郎と文化系の秋帆。

全く毛色の違う二人ながら話は弾み、雛菊も安心した様子で見つめていた。

小一時間ほど会話を交わし。

「コーヒー冷めちゃったね。淹れ直してくる」

雛菊がキッチンへと立つ。

その間に。

「あの…龍太郎君」

秋帆は恐る恐る彼に訊ねる。

「よかったんですか?僕みたいな軟弱な男子が、雛菊ちゃんの彼氏で…」