「ねぇ!!」


「うぉわっっ!!」

ドッシーンって音が部屋中に響き
震度1ぐらいかな?って揺れが起こった。



理由は、あたしの椅子が後ろにひっくり返ったから。

ひっくり返った理由はもちろん変な座り方をして考え事を
しているときにいきなり声をかけられたから。


「大丈夫か!?」


仰向けになったあたしの顔をのぞきこんでくる陽向。


「これが、大丈夫に見える?」


心配より笑いをこらえてるのバレバレ。


「で、どした?それと、毎回言ってるけど一応あたしだって女なんだから
部屋はいるときはノックぐらいしてよね」


とりあえず体勢を整え陽向の話をきく。


「うん。ごめんごめん」


陽向の家は隣。

親同士も仲がいいから
あたしたちもしょっちゅうお互いの
家を行ったり来たりしている。

もぉ、家族みたいなもの。

そして、その”家族みたい”が
あたしが告白しずらい理由にもなる。


「あのさー・・・俺・・・やっぱりいい」


「なに?」


こういうのって、めちゃくちゃ気になるよね!
なんで、途中でやめちゃうかな。


「じゃあ、いうよ?」


「いいよ。」