「さっき出場者の中にいた水色の髪で黒と白の服を着てた人が居ただろ？あいつが俺達の所に来たらニーナはすぐに逃げろ、わかったな」
ルイの有無を言わせない言い方に口を閉じてニーナは頷く。控え室に来てからルイの様子が変化しているのをもちろん気付いている。でも、何故そこまで真剣な目をして言うのかはわからない。闘技場からの歓声の煩さによりニーナは考えるのを止めた。
「ほら、行くぞ」
ルイがニーナに声を掛け二人して舞台に上がり比較的人の居ない隅の方に行き試合開始の合図を待っている。
ビーーーー！！
試合開始の合図が鳴ると同時にあちらこちらで激しい戦いが始まり火やら水などの魔法が飛び交い、キィンと金属がぶつかり合う特有の音が鳴り響く。
「うわ、こんなの初めて……」
「そんなことより男が三人来るよ」
ニーナは辺りを戦いが繰り広げられているのに呑気に見回して驚くように声を洩らす。それを見たルイは気楽でいいな、と思い溜め息を零しそうになるのを我慢し、目を引き締め前から来る男性三人を見据える。
つい先刻まで呑気に辺りを見回していたニーナもルイの声で前から来る三人に気付き「ああ！」と甲高いを声をだし指差す。
「昨日私を誘拐した変態三人組！」
ニーナの指を差した先にはなんと、昨日ニーナを誘拐しようとして未遂に終わった三人が目の前に居たのだ。
「お穣ちゃんとそこのガキ！よくも昨日やってくれたな！前は油断したが今日はそう簡単にはいかないぜ」
三人のうちの一人が声を荒げ二人を睨み付ける。
「そっちこそよくもやってくれたわね、変態。私の体をベタベタと触って気持ち悪いのよ！私の体を触っていいのは私が気を許した人だけよ！ゆるさない…」
昨日のことを今だに根に持っているニーナは語気を荒げ、最後の言葉で声のトーンを低くしていう。隣で見ているルイは女性を怒らせると恐いなと心の奥に肝に銘じた。
「ルイ、私が変態共を懲らしめるから手出さないで」
相変わらず声のトーンを低くしてメラメラと心の炎を燃やしている。
「あ、うん……わかった。でも危なくなったら助けるからな」
渋々といった感じに頷く。
「ありがとう。…危なくなることはないけどね」
ルイにお礼を言い、後に囁くぐらいに凄く小さい声で呟いた。
ルイの有無を言わせない言い方に口を閉じてニーナは頷く。控え室に来てからルイの様子が変化しているのをもちろん気付いている。でも、何故そこまで真剣な目をして言うのかはわからない。闘技場からの歓声の煩さによりニーナは考えるのを止めた。
「ほら、行くぞ」
ルイがニーナに声を掛け二人して舞台に上がり比較的人の居ない隅の方に行き試合開始の合図を待っている。
ビーーーー！！
試合開始の合図が鳴ると同時にあちらこちらで激しい戦いが始まり火やら水などの魔法が飛び交い、キィンと金属がぶつかり合う特有の音が鳴り響く。
「うわ、こんなの初めて……」
「そんなことより男が三人来るよ」
ニーナは辺りを戦いが繰り広げられているのに呑気に見回して驚くように声を洩らす。それを見たルイは気楽でいいな、と思い溜め息を零しそうになるのを我慢し、目を引き締め前から来る男性三人を見据える。
つい先刻まで呑気に辺りを見回していたニーナもルイの声で前から来る三人に気付き「ああ！」と甲高いを声をだし指差す。
「昨日私を誘拐した変態三人組！」
ニーナの指を差した先にはなんと、昨日ニーナを誘拐しようとして未遂に終わった三人が目の前に居たのだ。
「お穣ちゃんとそこのガキ！よくも昨日やってくれたな！前は油断したが今日はそう簡単にはいかないぜ」
三人のうちの一人が声を荒げ二人を睨み付ける。
「そっちこそよくもやってくれたわね、変態。私の体をベタベタと触って気持ち悪いのよ！私の体を触っていいのは私が気を許した人だけよ！ゆるさない…」
昨日のことを今だに根に持っているニーナは語気を荒げ、最後の言葉で声のトーンを低くしていう。隣で見ているルイは女性を怒らせると恐いなと心の奥に肝に銘じた。
「ルイ、私が変態共を懲らしめるから手出さないで」
相変わらず声のトーンを低くしてメラメラと心の炎を燃やしている。
「あ、うん……わかった。でも危なくなったら助けるからな」
渋々といった感じに頷く。
「ありがとう。…危なくなることはないけどね」
ルイにお礼を言い、後に囁くぐらいに凄く小さい声で呟いた。
