チュンチュン
小鳥の鳴き声が朝を知らせてくれるかのように奏でて聞こえる。
宿屋の一室に、カーテンの隙間から太陽の光りがベットで寝ている白銀の髪色をした、幼いが色白で端正な顔立ちをしているルイに注がれている。
太陽の光が顔に当てられているルイは、眩しさの所為で起き、うっすらと目蓋を少し開け、眩しいがためにもう一度目蓋を閉じ、布団に潜り込んでしまった。だが、突然布団を剥ぎ取られてしまった。
剥ぎ取られた先には、不機嫌そうなニーナがなぜかいた。それを口をぽかんと開けルイは見ていたけど、徐々に眠気が覚め意識がはっきりしてきて、ベットから急いで飛び起き、ニーナに指を差して驚いて言う。
「な、な、なんでニーナがここにいるんだ!?それにどうやって入ったんだよ!?」
「どうやって入ったって言われても、師匠さんに入れてもらったのよ」
淡々と言って部屋の入り口のドアに居る師匠を指差す。
指を差された師匠は苦笑いして二人を見ている。
「そうじゃない!どうしてここの宿屋に居るんだよ!?」
「だって私もここの宿屋に泊まってるんだもの。それでたまたまロビーにいた師匠さんを見つけて声を掛けて今に至るってわけ」
ニーナはルイの顔を見てわかった?とでもいうような表情をして言う。 それを聞いていたルイは釈然としないものの頷いた。
ドアにもたれかかって二人の様子をずっと黙ってみていた師匠は一段落したのを見て二人に話し掛けた。
「ルイ、そろそろ着替えたらどうだ。着替えたらロビーにある食堂にいるからさっさと来いよ。ニーナも行くぞ」
そう言って師匠は部屋から出ていく。
ニーナもルイに「早く来てよ」といい部屋から出ていった。
出ていった二人を呆然と見ていてドアがバンッと閉まった音に気付き初めて自分の格好を見たら、なんとピンクのパジャマで所々に花の模様をあしらえたものだった。
ルイは赤面し恥ずかしくなって、急いで着替えて氷蛍陣を持ち、二人の後を追った。
ロビーに着いたルイは食堂の所に行くと、人がそちらこちらで食事を取っている。


