それを見ていたニーナは赤い髪の男性のもとに駆けていき「パパー!」といいその男性に抱きついた。
 赤い髪の男性はニーナが見つかったことに安堵し、ニーナがその男性に何か囁き、それを聞いた赤い髪の男性こっちを見てお辞儀して言ってくる。

「ニーナを助けていただいてありがとうございます。私はニーナの父親でクルス・ハルヒニアです。ほら、ニーナもお礼をしなさい」

 赤い髪の男性はニーナの父親と名乗り、ニーナに言う

「ルイと師匠さんありがとう」

 ニーナも父親と同じようにお辞儀をした。

「それじゃあ私たちは帰りますね」

「じゃあまた明日ね!」
 ニーナの父親はそういって、ニーナと手を繋ぎ歩きだす。
 ニーナは手を振りながら言い町の方へ消えていった。
 それを見ていた師匠は「帰るぞ」と言って歩きだしたけど急に立ち止まってルイの顔を見て言う。
「ルイ。明日行なわれる大会に登録しといたから頑張れよ」

 師匠そう言って歩きだした。
 ルイはその言葉を聞いて驚き喜んだ。そしてまだみぬ戦いへと思い馳せた。