【短】Secret Kiss

「……っ」



いつか感じたときと同じようにビクッと揺れる体。



思い込みすぎってわかってても、

たったそれだけであたしの微かな望みが勝手に膨れ上がる。


でもその望みは泡のように脆くて。



「…そのままの意味だよ。それよりも先に、キスした相手探さないといけないんじゃないの?」




あまりにも呆気なく、パチン、とつぶれるの。