【短】Secret Kiss

滝川くんはあたしを見ると、ゆっくりと息をはいた。



「…半分本気で半分冗談。多分それが一番しっくりくる」


「…どういうこと?」



意味わかんないよ。


それはどっちなの?

答えになってないよ、滝川くん…。



はっきりと答えてほしい。

わからないのは、もうイヤだよ…。



気がつけば、あたしはぎゅっと滝川くんのシャツを掴んでいた。