うるさかった鼓動がトクン、トクンと優しいものへと変わる。



落ち着いた頭で思い出されるのは相手のわからないファーストキス。


すると途端になぜか悲しくなって。



「…イヤだ…」



誰かわからないなんてイヤ…。


滝川くんが……いい。


滝川くんが相手であってほしいよ…。


あたし…


滝川くんが好きなんだ…。