どうして兄妹でこんなにも出来が違うのだろうか。

贔屓だ贔屓。やってられねぇぜ!


でも、私はそんなお兄ちゃんが大好きなのだ。


別にブラコンと言われても全然気にしない。

寧ろ誉め言葉として有り難くいただく。


だって自慢のお兄ちゃんだし。


それに、お兄ちゃんの彼女さんも大好きなのだ。

優しくて賢くて凄く綺麗。


早く結婚して本当の姉になってくれないかと日々願っている。




「ん?カンナ何持ってんの?」




そんな私の大好きなお兄ちゃんは髪を拭いていたタオルを首に掛けながら私の手元を不思議そうに覗き込んだ。


私の手の中にあるもの。



それは先輩に貰ったスノードーム。