「なっ…付き合ってないです!なんでそんな話になってるんですか!?」
「…だって、ツカのこと名前で読んでるし…家、泊まったり…」
いや、確かに名前で呼んでるし呼ばれてるけど。家にも来てるけど。
「ヨシくんは幼なじみですよ?」
それはあくまで大切な幼なじみだからで。
先輩に向ける感情とは全然違う。
ヨシくんから聞いてませんか?と尋ねればふるふると左右に首を振る先輩。
そして視線をさ迷わせた後"はめれた…?"と小さく呟いた。
どうやらヨシくんは言ってなかったらしい。
あれか。
ヨシくんも私と同じで特に言う必要もないって感じだったのか。
「それにヨシくん、最近は家に泊まったりもしてないです」


