だけど見えた景色にまた溜息が零れた。 それに気付いたのか二人も同じように窓の外に視線を向ける。 「はー…男子もよくやるねぇ」 「こんな寒いのにね…」 外の光景に呆れたような、感心するような何とも取りがたい息を吐き頷く雅と優美ちゃん。 二人の台詞に私も小さく頷く。 外に見えたのは、校庭でサッカーをして遊ぶ数人の男子生徒。 息も白く染まるような寒さの中、元気よく走り回っている彼ら。 そして、その中に見つけてしまった。 私が一年以上恋していた…今も恋している彼の姿。