「伝説のミルクめろんだよ~!伝説のミルクメロンだよ~!」
カナは目を輝かせて連呼している


どれ、さっそく一口…


ぱく、



「おいしい…」
「うん、甘いね」

皆口数が減るほどおいしかった。
香ばしいマスクメロンの生地の中には
とろとろの夕張メロンクリーム。
なんともいえないおいしさ…


と、4人で幸せに浸っていると、ユイが急に口を開いた。


「…あ。宮本蘭だ。また一人だね」
ユイが指さした方向を見上げると、
屋上の手すりに手を置いて何かをほおばる美少女が目に入る。


「あれ誰?」
私が聞くと、カナがびっくりした声で答えた。
「心陽、宮本蘭知らないの!?学年で一番美人じゃん!」

「宮本さんって、雑誌のモデルもやってるんだよね~」
マイミがふわふわした声で言う。

「でも、あの人一匹狼みたいに人寄せ付けないし、いつも一人だよね。
 なんかムカつくもんね、あの見下したような目つき」


「そうなんだー・・・」
たしかに美人。
スタイルも良いし、華やかなオーラ出てるし。