ホスピス〜命のかけら〜

なんだかんだで1週間が経ちスイカ割りの日になった。バスで海まで行きホスピスのみんなでスイカ割りをしたりビーチバレーをしたりみんなホスピスで見たことがないような楽しそうな生き生きした表情でこの場を楽しんでいた。


空は車椅子だったけど表情は今日ずっと明るくて正直安心していた。


夕暮れが近づいてきた時に僕は空の近くに行った。


「空、僕いまから全力で走るからここで待っていて。聞いて欲しいこともあるからさ。」


空は静かに微笑んで
「わかった。待ってる。」

ただ一言呟くと僕に手を振った。
僕も手を振り返すと空から離れてずっと遠くにあるいて行った。