「どうかした?」
その子は明るい笑顔で俺にきく
「あ、あぁ。あの数学の担当がノート、出してないからっていえって言われたんだけどさ前川さん?」
「そうっ前川さん♪」
チラッと八重歯を見せて笑う前川さん
なんだこいつ
なんなんだこいつ
すごい可愛いじゃんか
さっきまでの大人気ある横顔と打って変わったこの表情
「あ、でさ、今日提出期限だから出した方がいいよ」
「あ、わざわざどうもですー」
ぽけーっとお礼を言う前川さん
本当に大丈夫だろうか
「じゃ忘れないようにな。気をつけて」
俺はさすがにこのままここにいたらもたなそうで帰ろうとした
