「・・・・・・柚ちゃんは、怖くないの?」
ん、幸は転入生になに聞いてんだ?
ヤベッ・・・寝てたから話がわかんねー。
「なんで、怖いの?」
あー、なんとなく話がわかってきた。
「え、だって柚ちゃん。見た目不良って感じはしないから。」
まぁ、総長の娘だけどな(笑)
「うん。不良じゃないね。ただの一般人。でも、そんなこと言ったらみんなだってそうじゃん。」
「俺たちは、暴走族だ。一般人じゃない。」
いつも、女なんか興味がないような素振りを見せる空輝が急にしゃべったから少し目を見開いた。
「なんで、暴走族が一般人じゃないの?暴走族なだけで、一般人の枠から外すのは、可笑しくない?」
あぁー、やっぱこの女は祐瑠さんの娘だ。
この場に祐瑠さんがいたら、同じことを言ったと思う。
なにより、この言葉で幸たちは救われただろう。
今、寝てるフリしてる俺でさえも救われたのだから。
こういう言葉は、祐瑠さんは俺に何度も言ってくれた。
何度も俺を“言葉”で助けてくれた。
もしかしたら、転入生は、光龍にとって必要な人間なんじゃないか?
