だから、問題は起こせない。
周りにいる連中に聞こえないように舌打ちをして、もう1度転入生を見ると少し目を見開いた。
祐瑠さんに似ていた。
すぐに、目を逸らしたけどたぶん、アイツは祐瑠さんの娘だ。
似てるっていうなら、雰囲気だ。
あの、みんなを包み込むような穏やかな雰囲気。
俺以外の4人は、祐瑠さんに会ったことがないからなんにも反応はない。
だから、俺は黙っておくことにした。
本当は、祐瑠さんのことを聞きたかった。
今、元気にしてるのか。
俺が総長になったこと。
俺にも守るものができたこと。
色々聞きたいことはある。
だけど、転入生は祐瑠さんの正体をしらないから聞くこともできない。
