こんなとこで会うなんて・・




「あっれ?冴ちゃん、誰か待ってるの?」

「あ、うん。ちょっとね。」

「もしかして〜草太くん?」

「なんで?」

「2人は幼なじみって聞いたから!」

「聞いたんだ・・でも草太なんて待ってないから!」

「そうなんだぁ・・あたし、涼介君待って、傘に入れてもらおうかなぁ〜って思ってんの!迷惑かなぁ・・」

「・・・・・・・・・。」

「ねえ?」

「あ、ごめん・・・」
(どうしよう・・あたしがここで迷惑だと思うって言って、あたしが涼介と帰ったら林田さんは怒るよね・・でも草太には自分の思いをちゃんと持てっていわれた・・)

「待ってみたら?」

考えて出した答え・・
結局あたしは善人ぶった。

「やっぱり〜?待ってよ〜っと!」

とりあえず、この場から逃げ出したくなった。

「あ、あたし、待ってた人こないから先に帰る!
ばいばい〜」

そう言い訳をして走って帰った。




走って走ってずっとはしった・・










泣かないように。