HAPPY GO LUCKY!!

校庭で繰り広げられているいろいろな音は聞こえない。

その瞬間、穂波と俺の唇が重なった。

穂波の唇はマシュマロ…いや、それ以上に柔らかい感触だった。

キスするのって、こんなにも大切なことだったか?

久しぶり過ぎて、何だか変な感じだ。

そっと、唇を離した。

あーあ…俺、今すごく思ってるよ。

穂波と唇を離すのが惜しかった、って。

けど、いつまでしてんのも変なだけだし。

「――拓ちゃん…」

穂波が俺の名前を呼んだ。

「――な、何だよ…」

俺は俺で何どもってるんだと言う話である。

これじゃ、動揺してますなんて言ってるようなもんじゃん。