HAPPY GO LUCKY!!

覚えてない?

会ったことあるのか?

こんなにかわいい子、1回どこかで会ったら覚えてるんだけどなあ。

そんなことを思いながら、
「仕方ない。

小柴穂波(コシバホナミ)です、初めまして」

彼女――穂波がペコリと頭を下げた後、ニッコリ笑った。

ちょっと待て。

仕方ないって何だ?

俺、すごく気になるんだけど。

「あの、座りませんか?」

穂波に言われ、俺は立ちっぱなしだったことに気づいた。

俺は思い出したように座布団のうえに腰を下ろすと、あぐらをかいた。