HAPPY GO LUCKY!!

後味が悪いまま、離婚するのも気持ち悪いだけだ。

やっぱりここは素直に謝って、もう少しだけ結婚生活を続けるしか他がないだろう。

「江口先生」

俺の名前を呼んだ永田先生に、
「ありがとうございました」

俺は頭を下げた。

「俺、ちゃんと穂波と話しあいます」

そう言った俺に、永田先生は嬉しそうに微笑んだ。


さて、どう謝ればいいのだろう?

放課後の国語準備室には、俺1人だけである。

校庭から聞こえるのは、運動部員たちの元気な掛け声。

みんな青春してるなあ。

そう思った時、ガラッと準備室のドアが開いた。