HAPPY GO LUCKY!!

「謝ろうと思わないんですか?」

そう聞いてきた永田先生に、
「――まあ…」

俺は曖昧に首を縦に振ってうなずいた。

穂波に謝りたいと言えば、謝りたいけど。

「江口先生、変なプライドは仲直りには必要ありません。

確かに年齢的には彼女の方が年下だと思います。

でも変なプライドなんて張っていたら、せっかくの仲直りするチャンスがなくなってしまいますよ?」

「――はあ…」

「素直に謝る、これが1番の方法なんですから。

いくら時間が解決してくれるとは言えど、時間でさえ解決できないことだってあるんですよ」

不思議と、永田先生の言葉が俺の心に染みた。

素直に謝るか。