HAPPY GO LUCKY!!

よし、もっともーっと安川くんと一緒にいるところをアピールしなきゃ!

拓ちゃんにヤキモチ焼かせなきゃ!

そう考えるのは簡単なことである。

しかし、限度がどうとかこうとかは特に考えていなかった。


作戦決行から1ヶ月が経った。

暦は6月、ジメジメとした日々が続く梅雨のことだった。

「ねえ、穂波ちゃんって、安川くんとつきあってるの?」

「えっ?」

いきなり友達にそんなことを聞かれたものだから、あたしは口に入れようとしたチョコボールを落としそうになった。