HAPPY GO LUCKY!!

「いや、えーっと…」

とりあえず、どうすればいいんだ?

って言うか、何でおかずがなくて日の丸なんだ?

日の丸って、いつの時代の弁当なんだよ。

心の中で毒づいている俺に、
「あの…よろしかったら、お1つどうぞ」

永田先生が自分の弁当箱を差し出してきた。

たまご焼きやら、鶏のからあげやら、アスパラのベーコン巻きやら……まあ、すごくキレイだこと。

白いご飯にはのりたまときたもんだから、これもすごい。

「いえ、そんな滅相もない」

首を横に振った俺に、
「困った時はお互い様ですから」

「じゃあ、いただきます」

俺は永田先生の弁当箱の中からたまご焼きを選んだ。