HAPPY GO LUCKY!!

「俺たちの関係は先生と生徒だ。

もう少し言うなら、学校で“拓ちゃん”と呼ぶな」

そう言った俺に、
「えーっ」

穂波が声をあげた。

「えーっじゃない!」

「うーっ」

「うーっでもない!」

「おーっ」

「…お前、宇宙人か?」

と言うか、何だこのバカなやりとりは。

このやりとりに呆れた以外、俺は何の表現も出てこなかった。

「つーか、何の用だ?」

「お弁当」

穂波がバンダナに包まれた弁当箱を俺の前に差し出してきた。

「ああ、どうも」

俺は彼女の手から弁当箱を受け取った。