HAPPY GO LUCKY!!

永田先生が困ったと言うような顔で、俺を見ている。

「すごく怖い顔されていましたけど、具合でも悪いんですか?」

そう聞いてきた永田先生に、
「い、いえ…」

俺は首を横に振った。

怖い顔って、俺はどんな顔をしていたんだよ…。


「たーくちゃん♪」

呼ばれて振り返ると、穂波がいた。

「何だ、江口か」

そう言って退散しようとした俺に、
「ちょっと拓ちゃーん!」

穂波に腕をつかまれた。

「あのな、場所わかってるだろ?」

そう言った俺に、
「学校でしょ」

穂波がそれがどうしたと言うような顔をした。