HAPPY GO LUCKY!!

「えーっ、やっぱりそうなのー!」

穂波の声に視線を向けると、彼女の無邪気な笑顔がそこにあった。

その笑顔が向けられている先は、照れくさそうに頭をかいている眼鏡坊主である。

あれは確か、野球部の安田だったっけか。

「安川くんすごーい!

野球部のキャプテンなんだー!」

ああ、安川だったか。

生徒の名前を間違える俺って…一瞬、先生であることを少し疑いました。

しかも他のクラスの生徒ならともかく、担任しているクラスの生徒を間違えるって…。

いや、今ツッコミを入れるところはそこじゃない。