HAPPY GO LUCKY!!

「卒業するまでの辛抱だもんね。

我慢しなきゃ、ダメに決まってるよね?」

そう言った穂波に、
「…ああ」

俺は返事をした。

関係は秘密と言う以上、それについてくるリスクはやはり大きいものがある。

しかも周りには親戚同士とウソをついての関係だからな。

いろんな人を騙していると思うと、正直に胸は痛いものである。

何よりもどかしくて、いつか自分からしゃべってしまうんじゃないかと言う不安もある。

「あたし、卒業したらみんなに宣言するつもりだよ。

拓ちゃんの奥さんはあたしだー!、ってね」

「プッ…」

どや顔の穂波に、俺は思わず吹き出してしまった。