HAPPY GO LUCKY!!

保健室のドアが閉まったことを確認すると、
「穂波、入るぞ」

俺はカーテンを開けた。

「――拓ちゃん…」

ベッドのうえに腰を下ろしていた穂波は、ショボンとうつむいていた。

「何できたの?」

「何でって、お前がお腹を壊して保健室で寝てるとかどうとかって」

「叱りにきたんじゃなくて?」

「叱る?

何を叱るんだよ?」

もしかして、今朝のことか?

「それよりも、昼飯食えるか?」

そう聞いた俺に、穂波が首を縦に振ってうなずいた。