HAPPY GO LUCKY!!

「あの、穂波はまだ寝ていますか?」

そう聞いた俺に、
「江口さんね、ちょっと待ってて」

高倉先生がカーテンの向こう側へと足を向かわせた。

すぐにカーテンから顔を出すと、
「よろしいそうですよ」
と、言った。

「ありがとうございます」

俺はホッと胸をなで下ろした。

穂波に拒否されたらどうしようかと思っていた。

「江口先生、私ちょっと食堂へ行ってお昼を食べてきますので、それまでお留守番を頼んでもいいですか?」

「はい、わかりました」

俺が首を縦に振ってうなずいたことを確認すると、
「では」

高倉先生が保健室から出て行った。