HAPPY GO LUCKY!!

そう思った俺に、
「いくら親戚の子だからって、彼女の成績だけ甘く評価しないでくださいよ。

他の生徒がかわいそうですから」

ニヤニヤと笑いながら教頭先生が言った。

「えっ?

拓ちゃん、あたしのだけ甘くしてくれるの?」

穂波の大きな目はキラキラである。

「するか!」

俺は公私混同つける派だっつーの!

「えーっ、ケチー」

穂波はブーッと頬をふくらました。

ケチで結構、コケコッコー!

まさかの学校生活である。

俺に安息と言うものは、ないようだ。