HAPPY GO LUCKY!!

永田先生と教頭先生の痴話喧嘩は、職員室のちょっとした名物である。

俺も彼らの痴話喧嘩を微笑ましく思いながら見ている人である。

「あ、そうそう。

転校生のことで、ちょっと校長室にきて欲しいんだ」

教頭先生が思い出したと言うように言った。

「はい、わかりました」

永田先生が首を縦に振ってうなずいた。

「江口先生も、ちょっと」

そう言った教頭先生に、
「…えっ?

ああ、はい」

俺は首を縦に振ってうなずいた。

と言うか、何で俺も一緒に?

よくわからなくて、俺は首を傾げた。

とりあえずデスクにカバンを置いた後、永田先生と一緒に校長室に足を向かわせた。