HAPPY GO LUCKY!!

「じゃあ、あたしは学校を卒業できるんですね?」

穂波の問いに、教頭先生が首を縦に振ってうなずいた。

「2人には、最後まで学校にいて欲しいと思っていますので」

永田先生が優しく微笑んだ。

「拓ちゃんやったよ!

あたし、卒業できるよ!

拓ちゃんに名前呼んでもらえるよ!」

穂波が手をたたいて喜んだ。

「あの…」

1つだけ、俺は聞きたいことがあった。

「何でしょう?」

教頭先生が首を傾げる。

「どうしてあなた方は、俺たちのことを助けてくれたんですか?」