HAPPY GO LUCKY!!

どうしようもないこの状況に、俺たちは校長室を後にした。

「光、今から教室に行って江口のカバンを持ってこい」

「…はい」

教頭先生に言われ、永田先生が教室に向かった。

「拓ちゃん、ごめんなさい…。

あたしのわがままで、こんなことになっちゃって…」

穂波が両手で顔をおおって、泣き出した。

「俺の方がごめんだよ…。

俺がしっかりしていなかったばかりに、こんなことになったんだから…」

俺は穂波から目をそらすようにうつむいた。

そんな俺たちに、
「2人のせいなんかじゃありません」

教頭先生が励ました。