HAPPY GO LUCKY!!

「どうしてそんなことをもっと早く言わなかったんだ!

今の今まで親戚だと騙しやがって!」

校長先生の怒鳴り声が狭い校長室に響いた。

「まあまあ、江口先生だって事情があって言えなかったんですから…」

そう言った永田先生に、
「君は黙ってなさい!」

校長先生が怒鳴った。

「ですが校長、ウソをついていた彼らも彼らで悪いですが、事情があったのは仕方がないことなんです。

ですから、この騒動でして…」

永田先生の代わりとして、教頭先生が校長先生をなだめようと必死だ。

「この騒動とは何だ!?

この騒動とは!?

黙っていたうえにウソをついたからこの事件なんだろ!?」

校長先生は教頭先生に向かって怒鳴った。