HAPPY GO LUCKY!!

「はい!」

永田先生が弾丸のような勢いで職員室を出て行った。

「江口先生」

俺は教頭先生に連れられ、職員室を後にした。

「大丈夫です、俺たち夫婦が必ず守ってみせます」

教頭先生がニッと、白い歯を見せて笑った。

それは何だか頼もしく見えた。

「その前に、1つ聞きます。

あなた方が親戚ではなく、夫婦だと言うのは本当なんですね?」

教頭先生が問いかけた。

俺は首を縦に振ってうなずいて、
「はい、本当です」
と、答えた。