HAPPY GO LUCKY!!

「終わった?」

穂波が聞いてきた。

「ああ、終わった」

穂波が腕に絡んできた。

俺たちはそのまま神社を後にした。


「ねえ拓ちゃんは何をお願いしたの?」

家に帰る途中、穂波が聞いてきた。

おいおい、
「あのな、願い事は誰かに教えない方がかないやすいんだよ」
と、俺はそう返した。

「ふーん、知らなかった」

穂波が言った。

あれ?

何だか知らねーけど、急に大人しくなっちまったよ。

俺、穂波が大人しくなるようになんて願わなかったと思うんだけど。