HAPPY GO LUCKY!!

バタンと、ドアが閉まったことを確認すると、
「おもしろいお兄さんだね」
と、穂波が言った。

「まあ…」

俺は曖昧に返事をした。

神経質そうだけど、話せばフレンドリーな人である。

「さ、拓ちゃんも頑張ろうか?」

穂波が言った。

はいっ?

「お姉さんが精のつく料理を作ってくれたの!

さ、頑張ろ頑張ろ!」

「は、はあっ!?」

穂波に背中を押されるまま、リビングへ足を向かわせた。

だから何を頑張るんだって言う話だ!

こっちの方が訳がわからない俺であった。