HAPPY GO LUCKY!!

兄さん、わかってたんだ。

「今から謝りに行きますか?」

俺は言った。

「んっ?」

「だから、姉ちゃんに謝りに行きますかって」

俺の提案に兄さんは笑うと、
「許してもらえないかも知れないけど、そうするしかないか」
と、言った。


「ただいまー」

「拓ちゃん、遅いー!」

パタパタと穂波が駆けて、俺たちを迎えた。

「すまん。

って言うか、穂波」

今走ってたけど、大丈夫だったのか?

なんて思っていたら、
「ああ、それなら大丈夫だから」

姉ちゃんが出てきた。