HAPPY GO LUCKY!!

何だ、今の笑顔は…。

まるで俺たちのことを見透かしています的な笑顔に、俺はゾッと背筋が冷たくなったのを感じた。

まさか、永田先生にバレてるとか?

…いや、こっちがしゃべらない限りバレることはないと思うが。

今度は違う意味での心配が俺を襲った。


仕事が終わり、家へ向かっている時だった。

「拓人くん?」

その声に振り返ると、俺は驚いた。

「――兄さん…」

姉ちゃんの旦那、健太兄さんがそこにいた。