みそ汁の匂いで目覚める。

もう朝か。

隣に視線を向けると、穂波はいなかった。

そりゃそうか。

誰が朝飯作ってるって言う話だもんな。

躰を起こし、ベッドから降りる。

その足でリビングに向かう。

「おはよう、拓ちゃん」

エプロン姿の穂波があいさつをした。

「おはよう」

俺はあくびをしながら顔を洗いに洗面所へ向かった。

穂波と結婚式を挙げてから今日で3日目。

夫婦になった俺たちは、俺のマンションで新婚生活を満喫中だ。