HAPPY GO LUCKY!!

姉ちゃんが怒鳴った。

「いや、穂波が妊娠したかどうかなんて…」

「だから病院に行って確かめるんでしょうが!」

…はい、もっともです。


「お姉さん、もう寝た?」

「ああ、ぐっすりとな」

俺はふとんの中に滑り込んだ。

姉ちゃんは隣の来客専用の和室でふとんを敷いて、美菜と一緒に眠っている。

俺が完全にふとんの中に入った瞬間、穂波は擦り寄ってきた。

「お兄さん、本当に浮気したのかな?」

「いや、たぶん何かの間違いだと思う」

実際、そうであって欲しいと俺は願っている。