ピンポーン!

ピンポン!

ピンポン!

ピンポン!

突然響いたチャイムの嵐に、
「うおっ!?」

俺と穂波は飛びあがった。

ピンポン!

ピンポン!

ピンポン!

「な、何だ?」

そう言った俺に穂波は訳がわからないと言うように首を傾げた。

あまりにもしつこいチャイムの連打に、いい加減に耳が疲れてきた。

ったく、嫌がらせもたいがいにしろ!

「ちょっと文句言ってくる!」

俺は玄関に足を向かわせた。